2009年 06月 09日
意識について考える
先日、大先輩に
「SNEAは何を伝えたくてやっているの?」
と聞かれました。
怒られた訳でもディスられた訳でもないけれど、
純粋に少しショックを覚えた。。

ちゃんと、意識もって、太くやっているけど。
あえてメッセージとして前に出していない事。
が、逆に伝えたい事も伝わっていないという事に気付く。
伝えるべきメッセージは前に出さなければいけないと思うので
少し書こうと思う。
(前から石原と話してたSNEAのホームページのリニューアルもそろそろ
本気でしようかと思う。)


僕らのやり方として、決めている一つのストイックなやり方がある。
(もうすでにとっくに初期衝動ではないけれど。)
「レベルの高いロゴを作り続ける」
簡単そうで最も難しいと思ってます。
グラフィックやメッセージではなくなぜロゴか?
自分でもなぜここまで執着しているのか…
僕らの場合、表現の一番奥の深いところに届いたものがロゴデザインだった。

とにかく
流行に流されない普遍的なデザインが好きで
古き良きだけを語るつもりは無いけれど、
それでも古くて良いモノはいっぱいあって、
影響を受けた音楽とかデザイン、映像、漫画 へのリスペクト(特にビジュアル)
を表現しようとして、選択した方法がデザインでした。
ヘイズが パブリックエネミーやビースティー、EPMD等……
数々のアーティストのロゴを手がけ続けてきた事。
手法としてはとてもHIPHOP的で、かつどれもがオリジナルで衝撃的だった事。
スケシンが手がけた数々の刺激的すぎるスチャダラパーのロゴ。
他にも大きな影響を受けたデザイナーはたくさんいるけど
ロゴのもつ威力はやっぱり今でもすごいと思う。
そのロゴの威力に心底ヤラれまくったのが真実。

最近では、悲しいかな…好きなアーティストの好きな曲も
ダウンロードして聴くような時代になってしまったけど
発売日にライナーノートを必死に見ながら作品を聞きまくる日々は
やっぱり自分にとっては宝物のような思い出だと思う。
デザイナーかどうかと聞かれたら
デザイナーというよりはロゴアーティストといった方が近い。
やっぱりアパレルを探求するよりも、
ロゴのアウトプットの材料としてTシャツを作り続ける事は一番大切にしている事。
ロゴに対する愛情は、そこに尽きると思います。

アーティストと一緒に切磋琢磨して、
愛情を持って作品を作っていく事
アーティストの魅力を120%引き出す事が
使命だと思っているし、それが出来ないのであれば
やっている意味がないと思う。
そういう愛情こそがHIPHOPの未来につながると本気で思っています。

シンプルで一番難しく、時間に比例しない…
続けていけばいくほど、スキルよりセンスとタイミングを問われる
ジャンルだと思いながらも、生まれる快感はそれを超える。
とにかく、その感覚が楽しい

SNEA/山田

意識について考える_f0082413_031039.jpg

by sneaholiks | 2009-06-09 00:35 | ART


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